木材の乾燥について   

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新築後2年の木造住宅ですが、最近壁と床の境のところが開いているのに 気がついた。ドアと壁の間も少し開いているようで、買った会社に聞いたところ 「木が暴れて隙間が出来たが問題はないし、10年の保証もしているので安心してもらっても良い」と言われたが、心配です。



新築住宅の建築後2年くらいでいろいろなことが目に入ると思います。    
実際に現場を見ていいないので、明確には言えませんが次のことを参考にして、もう一度業者さんと話してください。
1、 新築する前に地盤調査をしているか確認してください。
2、 木材には乾燥の率によってグリーン材と乾燥材に分かれます。
一般的に木材の中に含まれる水分(以下含水率)が25%以下を乾燥材と呼び、最近ではほとんど乾燥材が使われていますが、時には25%や30%を超える含水率の木材が使われていることもあります。
含水率20%以下の木材は収縮率が少なく、安定した品質を保ちます。
木材は建築中や建築後に少しずつ乾燥していき、一般的に含水率が15%程度で安定します。建築後の木材が乾燥していく過程で、含水率の大きな木材は収縮率が大きく、ヒビや割れ、ネジレが生じ、時には建具などに不具合が出たり床なりが発生することがあります。ちなみに、123mmの含水率30%の柱材は完成引渡し時には121mm角に、寸法が安定する含水率15%になったときは120mm角になります。(参考:国土交通省資料)このように乾燥していく過程でいろいろ起こりますが、その都度建具の調整や金物のチェックを行うことで安心できます。


           
 
Update:2005/11/10
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